ニホンウナギは絶滅危惧種!理由とこれからの対策…養殖って難しいの?

土用の丑の日と言えば、うなぎと連想される方も多いと思います。

香ばしい皮と肉厚のうなぎの身に、甘めのタレが染み込んで…パクっと一口食べれば、なんとも言えない美味しさが口に広がりますよね。

そんな美味しいうなぎが食べられなくなるかも…そんなニュースが流れ、うなぎ好きの方々から悲痛な声が上がっています。

今回は、うなぎ(ニホンウナギ)の現状について紹介したいと思います。

目次

ニホンウナギが絶滅危惧種に指定された理由とは…

うなぎと言っても種類は多く、主に食用とされているのが「ニホンウナギ」「ヨーロッパウナギ」「アメリカウナギ」です。

その中でも、昔から日本で多く食べられてきたのは「ニホンウナギ」という種類で、東アジアを中心に生息しているうなぎです。

なので、中国で漁獲され、日本に輸入されたうなぎであっても「ニホンウナギ」と呼ばれるわけです。

そんな「ニホンウナギ」ですが、個体数が著しく減少したために、2013年に環境省から、2014年に国際自然保護連合(IUCN)から絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されました。

個体数が減少した原因は、未だにはっきりしておらず、海洋環境の変動・生息環境の悪化・過剰な漁獲…などが挙げられています。

絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されたから食べちゃダメなの?

いまでも土用丑の日が近づくと、スーパーには当たり前のようにうなぎが並びますし、大手チェーン店などでは低価格でうなぎを食べられますよね。

「あれっ…絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されたんじゃなかったっけ?」「なんで食べているの?」と思う方もいるでしょう。

それは「絶滅危惧種(レッドリスト)には法的拘束力がない」からで、指定されたからといって急に食べられなくなることはありません。

また、絶滅危惧種(レッドリスト)にも「絶滅寸前 (CR)」「絶滅危惧 (EN)」「危急 (VU)」という3つのランクがあり、ニホンウナギは「絶滅危惧 (EN)」であることも理由の一つかもしれません。

食用とされているうなぎの中でも「ヨーロッパウナギ」は、ニホンウナギより上の「絶滅寸前 (CR)」に指定され、他にもワシントン条約附属書IIにも記載されていて、国際間の貿易規制がかかっています。

ニホンウナギについては、いまのところワシントン条約の規制を免れていますが、このまま数が減少していけば、いつ規制の対象になってもおかしくない状況です。

国際間の貿易規制がかかれば、輸入によって安く食べられていたうなぎは減り、一段と高嶺の花になることは間違いありません。

ニホンウナギの養殖は難しい?これからの対策は…

ニホンウナギの数が減っている原因がはっきりとわからない、主な原因と言われている海洋環境の変動・生息環境の悪化は簡単に変わるものではないし、漁獲を減らすのも他国間とやり取りなので一筋縄ではいきそうにありません。

そこで「養殖」が注目を集めていますが、いろいろと難しい点が多いようです。

養殖と言っても、天然の稚魚(シラスウナギ)を捕獲して成魚まで育てる「養殖」と、卵から成魚まで育てる「完全養殖」があります。

「養殖」の場合、天然の稚魚(シラスウナギ)の漁獲量に大きく左右されるため、安定的な供給は難しいとされています。

全世界的に稚魚(シラスウナギ)の数は減少しているため価格は高騰し、輸入に頼ることもできなさそうです。

「完全養殖」の場合は、初めて成功したのが2010年で、2013年には大型水槽でも成功と着実に進歩してはいますが、年間に数千匹というのが現状です。

2020年までには商業化させたいというプランがあるようですが、劇的に流通量が増えるわけではなく、一般人が恩恵に預かれるにはまだまだ時間がかかりそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ニホンウナギは絶滅危惧種ではあるものの、いきなり食卓から消えるわけではありません。

しかし、このまま数が減り続け、完全養殖の技術が進まなければ、早々うなぎが食卓から消えることはありえます。

まず自分たちでできることは、乱獲をやめさせることかもしれません。

うなぎが安く食べられることは嬉しいことですが、その低価格を維持するために乱獲が行われているとするならば、日本人は考え直す時期に来ているのかもしれませんね。

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